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「ゆーずるくん」
教室の入り口から聞こえた声に、譲はぴくりと反応する。
そして頬を紅潮させ目をきらきらと輝かせてそちらを振り返った。
「のんちゃん!!」
嬉しくて嬉しくて堪らないとばかりに声を上げれば、呼びかけた相手はにこりと綺麗に微笑んだ。
『しつれいします』と律儀に頭を下げた望美は、先生のお話が終わったあとの室内にとことこと入ってくると小さな手を差し伸べる。
今まで遊んでいた友達そっちのけで駆け寄れば、フリルのついたキャミソールに見にスカート姿の幼馴染は、その長い髪をサラリと揺らした。
「のんちゃん、どうしたの?」
「あれ?まさおみくんからきいてない?」
「おにいちゃんから?なにを?」
「きょうね、ゆずるくんたちはわたしのいえにおとまりなんだよー」
「おとまり!ほんとう!?」
「うん、ほんとう」
こくり、と頷いた望美に、譲は益々輝かしい表情になった。
譲はこの生まれた時からずっと一緒にいる幼馴染のお姉さんが大好きだった。
優しくて強くて可愛くて綺麗な女の子。
譲のクラスにも可愛い子は沢山いるけれど、望美には及ばない。
少し意地っ張りなところはあるけれど、素直な望美が譲は大好きだ。
差し出された掌に躊躇なく手を重ねると、帰る準備をしようねと鞄を取って背負わせてくれた望美ににこりと微笑みかける。
そして今の今まで存在を忘れていた友人達を振り返ると。
「みんな、ばいばい!」
爽やかな笑顔で言い放った。
それに続いて望美もさようなら、と譲の友人に挨拶するとスキップしんばかりの彼に続く。
彼の脳裏にはこれから望美の家でしたいことがリストアップされていき、くすくすと幸せそうな声が零れた。
「のんちゃん、はやく!」
「うん」
ぐいぐいと大好きな望美の掌を握り、兄が現れるまでの短時間でも彼女を独占できる喜びににっこりと子供らしい満面の笑みを浮かべた。
教室の入り口から聞こえた声に、譲はぴくりと反応する。
そして頬を紅潮させ目をきらきらと輝かせてそちらを振り返った。
「のんちゃん!!」
嬉しくて嬉しくて堪らないとばかりに声を上げれば、呼びかけた相手はにこりと綺麗に微笑んだ。
『しつれいします』と律儀に頭を下げた望美は、先生のお話が終わったあとの室内にとことこと入ってくると小さな手を差し伸べる。
今まで遊んでいた友達そっちのけで駆け寄れば、フリルのついたキャミソールに見にスカート姿の幼馴染は、その長い髪をサラリと揺らした。
「のんちゃん、どうしたの?」
「あれ?まさおみくんからきいてない?」
「おにいちゃんから?なにを?」
「きょうね、ゆずるくんたちはわたしのいえにおとまりなんだよー」
「おとまり!ほんとう!?」
「うん、ほんとう」
こくり、と頷いた望美に、譲は益々輝かしい表情になった。
譲はこの生まれた時からずっと一緒にいる幼馴染のお姉さんが大好きだった。
優しくて強くて可愛くて綺麗な女の子。
譲のクラスにも可愛い子は沢山いるけれど、望美には及ばない。
少し意地っ張りなところはあるけれど、素直な望美が譲は大好きだ。
差し出された掌に躊躇なく手を重ねると、帰る準備をしようねと鞄を取って背負わせてくれた望美ににこりと微笑みかける。
そして今の今まで存在を忘れていた友人達を振り返ると。
「みんな、ばいばい!」
爽やかな笑顔で言い放った。
それに続いて望美もさようなら、と譲の友人に挨拶するとスキップしんばかりの彼に続く。
彼の脳裏にはこれから望美の家でしたいことがリストアップされていき、くすくすと幸せそうな声が零れた。
「のんちゃん、はやく!」
「うん」
ぐいぐいと大好きな望美の掌を握り、兄が現れるまでの短時間でも彼女を独占できる喜びににっこりと子供らしい満面の笑みを浮かべた。
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