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あいつと初めて会ったのは、オレが7歳の時。
たまたま、親戚の兄ちゃんの高校の学園祭に呼ばれた日だった。
学園祭なんて、生まれて初めてで、興奮したオレは、走り回って即効で迷子になって。
怒りながら両親を探している間に、小さな協会のを見つけた。
『っく、ひっく』
な、なんだ?
中から聞こえてくる、泣き声のようなものに怯えつつ、好奇心で協会の扉に近づいた。
大きくて、とても開きそうにないと思っていた扉は、少しの力であっけなく開いた。
「ひっ、ううぇ」
扉を少し開けると、その泣き声は余計にはっきりと聞こえて、幽霊かと思ったけど、俺と同じ年くらいに聞こえるその声に引かれて扉をあけた。
力を入れて押してしまったせいで、思ったよりも大きな音をたてたそれに、怯えたようにこちらに問いかける声が響いた。
「誰・・・?」
声の主は、協会のステンドグラスの下に座っていた。
光を浴びて、長い髪をきらめかせるその少女は、らしくねえけどオレには天使に見えた。
ステンドグラスから零れ落ちる光は、淡い光でもって彼女の周りを包み、なんとも言えない幻想感をかもし出していたし、何よりもその少女は今まで見た誰よりも愛くるしく、実際の人間とは思えなかった。
淡い桃色の髪は薄く光をまとい、大きな瞳をこぼれんばかりに見開いている。
唇は淡く色づき、ないていた所為か赤くなった頬と鼻の頭は、彼女をとてもかわいらしく見せていた。
「誰・・・?」
もう一度、問いかけられてあわててオレは返事をした。
「オ、オレは、鈴鹿和馬!!お前は?」
「白川・・・白川、秋姫」
目に涙をためたまま、それでも彼女は律義に返事をしてきた。
彼女が泣いている理由はわからなかったけど、今にもこぼれそうなその涙を止めたくて、オレは彼女の手をひっぱった。
その日一日、オレと秋姫は遊びまくった。
夕方になって、学園祭が終わる頃、俺の両親は見つかり俺はこっぴどく怒られた。
怒られる俺を懸命にかばう秋姫を見て、照れくささと同時にどこかうれしい気持ちもあった。
そうして、家族でもめていると、その学校の生徒らしい男がやってきて、秋姫をしかりだした。
難しい言葉で秋姫をしかるその男の言っている事はほとんどわからなかったが、秋姫に対して酷い事を言っていることだけはわかったので、一発思い切りけりを入れてやった。
「零ちゃん!?」
驚いたように、オレを見る秋姫の手を引いて、両親の静止も聞かずオレは走り出した。
走りながら、オレは秋姫に問いかけた。
「なあ、秋姫。また、会えるよな?」
「うん」
少し驚いたようにオレを見た後、秋姫は満面の笑顔で答えた。
「学校で、また会おうね!!」
意味深な言葉の意味を確かめる前に、『零ちゃん』とやらに追いつかれたオレたちは引き離されて、連絡先を聞く前に引き離された。
秋姫と引き離されて、うちに帰るまで、情けないことにオレは大泣きした。
連絡先も聞かずに分かれた少女とは、もう会うことはないと思っていたから。
次の日、しぶしぶと学校に言ったオレは、驚愕のあまり言葉を失うことになった。
「秋姫!?」
「おはよう、カズ君」
笑顔で挨拶してくる少女は、隣のクラスの有名人で。
後に悪友から聞いたところによると、老若男女に大人気の彼女を知らなかったのはオレくらいのものらしい。
それから、秋姫が引っ越す12歳のときまで、オレたちはずっと親友同士だった。
好きという言葉の意味は、オレの中で形を変えたけど、それでも、これはオレのたった一つの大切な出会い。
たまたま、親戚の兄ちゃんの高校の学園祭に呼ばれた日だった。
学園祭なんて、生まれて初めてで、興奮したオレは、走り回って即効で迷子になって。
怒りながら両親を探している間に、小さな協会のを見つけた。
『っく、ひっく』
な、なんだ?
中から聞こえてくる、泣き声のようなものに怯えつつ、好奇心で協会の扉に近づいた。
大きくて、とても開きそうにないと思っていた扉は、少しの力であっけなく開いた。
「ひっ、ううぇ」
扉を少し開けると、その泣き声は余計にはっきりと聞こえて、幽霊かと思ったけど、俺と同じ年くらいに聞こえるその声に引かれて扉をあけた。
力を入れて押してしまったせいで、思ったよりも大きな音をたてたそれに、怯えたようにこちらに問いかける声が響いた。
「誰・・・?」
声の主は、協会のステンドグラスの下に座っていた。
光を浴びて、長い髪をきらめかせるその少女は、らしくねえけどオレには天使に見えた。
ステンドグラスから零れ落ちる光は、淡い光でもって彼女の周りを包み、なんとも言えない幻想感をかもし出していたし、何よりもその少女は今まで見た誰よりも愛くるしく、実際の人間とは思えなかった。
淡い桃色の髪は薄く光をまとい、大きな瞳をこぼれんばかりに見開いている。
唇は淡く色づき、ないていた所為か赤くなった頬と鼻の頭は、彼女をとてもかわいらしく見せていた。
「誰・・・?」
もう一度、問いかけられてあわててオレは返事をした。
「オ、オレは、鈴鹿和馬!!お前は?」
「白川・・・白川、秋姫」
目に涙をためたまま、それでも彼女は律義に返事をしてきた。
彼女が泣いている理由はわからなかったけど、今にもこぼれそうなその涙を止めたくて、オレは彼女の手をひっぱった。
その日一日、オレと秋姫は遊びまくった。
夕方になって、学園祭が終わる頃、俺の両親は見つかり俺はこっぴどく怒られた。
怒られる俺を懸命にかばう秋姫を見て、照れくささと同時にどこかうれしい気持ちもあった。
そうして、家族でもめていると、その学校の生徒らしい男がやってきて、秋姫をしかりだした。
難しい言葉で秋姫をしかるその男の言っている事はほとんどわからなかったが、秋姫に対して酷い事を言っていることだけはわかったので、一発思い切りけりを入れてやった。
「零ちゃん!?」
驚いたように、オレを見る秋姫の手を引いて、両親の静止も聞かずオレは走り出した。
走りながら、オレは秋姫に問いかけた。
「なあ、秋姫。また、会えるよな?」
「うん」
少し驚いたようにオレを見た後、秋姫は満面の笑顔で答えた。
「学校で、また会おうね!!」
意味深な言葉の意味を確かめる前に、『零ちゃん』とやらに追いつかれたオレたちは引き離されて、連絡先を聞く前に引き離された。
秋姫と引き離されて、うちに帰るまで、情けないことにオレは大泣きした。
連絡先も聞かずに分かれた少女とは、もう会うことはないと思っていたから。
次の日、しぶしぶと学校に言ったオレは、驚愕のあまり言葉を失うことになった。
「秋姫!?」
「おはよう、カズ君」
笑顔で挨拶してくる少女は、隣のクラスの有名人で。
後に悪友から聞いたところによると、老若男女に大人気の彼女を知らなかったのはオレくらいのものらしい。
それから、秋姫が引っ越す12歳のときまで、オレたちはずっと親友同士だった。
好きという言葉の意味は、オレの中で形を変えたけど、それでも、これはオレのたった一つの大切な出会い。
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